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新型コロナワクチン接種後も「いつも通りの授乳」を!|市川市・船橋市の母乳外来

母乳育児のトラブル対策

前回の記事では、厚生労働省などの説明を引用しながら、
「授乳中も問題なく新型コロナワクチン接種ができますよ」
というお話をしました。

今回は、「ワクチン接種後の注意点」について。

新型コロナワクチン接種後も「いつも通りの授乳」を!

新型コロナワクチン接種後、授乳を数回スキップしたり、一定期間授乳をやめたりする方が時々いらっしゃいます。

結論だけ申し上げると、ワクチン接種後に授乳を避ける期間を設ける必要はなく、ワクチン接種直後から、いつも通り、普通に授乳することができます。

…というか…むしろ、いつも通り授乳してほしい!

授乳中の女性が新型コロナワクチン接種後も、「いつも通りの授乳」ができる、むしろした方がいい理由は3つあります。

3つの理由
  1. 母乳中にワクチンの成分そのものは分泌されず、授乳しても問題ないから
  2. ワクチン接種後の母乳中には、新型コロナウイルスに対する抗体が確認されていて、赤ちゃんを感染から守る可能性があるから
  3. 授乳を控えることによって、乳腺炎などのトラブルを起こすリスクがあるから

順番に解説していきますね。

理由①:母乳中にワクチンの成分そのものは分泌されず、授乳しても問題ないから

この点については、前回の記事で解説した通りなので、簡単にご説明しますね。

新型コロナワクチンを接種した女性の母乳中からワクチンの成分は出てこないと考えられていますので、授乳中のワクチン接種は問題ないと厚生労働省国立成育医療研究センターのサイトに記載されています。

理由②:ワクチン接種後の母乳中には、新型コロナウイルスに対する抗体が確認されていて、赤ちゃんを感染から守る可能性があるから

ワクチン接種後の女性の母乳中からは、新型コロナウイルスに対する抗体(感染を防御するバリア)が確認されています。

つまり、お子さん自身はワクチン接種できなくても、母乳を介して新型コロナウイルスに対する抗体を受け取り、感染を防御できるかもしれない、というわけなんです。

この「ワクチン接種後は母乳中に抗体が分泌される」という話を聞いて
「ワクチンの成分が母乳中に!」
と考える方がいらっしゃいますが、母乳中に分泌されるのは「ワクチンの成分そのもの」ではなく、お子さんを感染から守ってくれる可能性のある「抗体」です。

だから、ワクチン接種後も授乳しても問題ないし、むしろ授乳した方がお子さんにとって恩恵がある可能性があるというわけなんですね。

理由③:授乳を控えることによって、乳腺炎などのトラブルを起こすリスクがあるから

3つ目の理由は、授乳をスキップしたり、急に断乳すると、乳腺炎などのおっぱいトラブルを起こすリスクがあるからです。

乳腺炎の主な原因は、「適切に乳房から母乳が出ていかなかったから」「お母さんの心身が非常に疲れているから」これに尽きます。

昔からよく言われる「脂っこいものを食べたから」は乳腺炎の原因として科学的な裏付けはありません。

乳腺炎についての詳細は、他の記事でまとめていますので併せてご覧くださいね。

とにもかくにも、上記のツイートの通り、特に乳腺炎は発熱を伴う疾患なので、新型コロナウイルスが流行している現在、発症してしまうととっても厄介です。

「たぶん新型コロナ感染ではなくて、乳腺炎だろうな…」

という人でも、「発熱がある」というだけで受診のハードルが上がってしまうことがあるので、とにかく発症しないように過ごすということが大事なんですね。

乳腺炎を予防するために重要なポイントは2つあります。

乳腺炎予防のためのポイント
  1. 授乳間隔が開きすぎないように、いつもと同じような頻度で、お子さんが欲しがるたびに授乳する。
    いつもは使っていない量のミルクを使うことによって、授乳間隔が開いて乳腺炎になることもあるので、混合栄養の場合はミルク量にも気を付けます。
  2. お母さんの心身が過度に疲れすぎないように、意識して「ゴロゴロ」「ぼんやり」する。

まとめ

新型コロナワクチン接種後も「いつも通りの授乳」を続けてほしい3つの理由について解説しました。

3つの理由
  1. 母乳中にワクチンの成分そのものは分泌されず、授乳しても問題ないから
  2. ワクチン接種後の母乳中には、新型コロナウイルスに対する抗体が確認されていて、赤ちゃんを感染から守る可能性があるから
  3. 授乳を控えることによって、乳腺炎などのトラブルを起こすリスクがあるから

今は大分少なくなったようですが、それでも時々、ワクチン接種会場での医師による問診時に「接種後は授乳を控えて」と言われてしまう女性がいるようです。

医師に言われるインパクトはとっても大きくて、お母さんご自身が「接種後も授乳継続していい」と事前に知っていても、びっくりすると思います。

ですが、そのまま授乳をお休みしたり、慣れない搾乳に切り替えたりすることによって乳腺炎などのトラブルに発展することがありますし、厚生労働省などの公的機関も「授乳中も安全に接種できる」としていますので、ワクチン接種後も「いつも通りの授乳」を続けてほしいと思います。

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