痛くない授乳のコツシリーズ第4弾。
コツ➀~③の続きです。
動画でも解説しています。
授乳で乳首が痛い!から解放される方法④:赤ちゃんのおなかとお母さんはピッタリ密着する
前回のコツ③では「赤ちゃんの体にねじれがないようにしましょう」というお話をしましたね。
このコツに加えて、「赤ちゃんとお母さんが隙間なくピッタリと密着する」のが4つ目のコツです。
「深い吸着」が痛くない授乳のキモ
痛みなく授乳するには、赤ちゃんとお母さんが隙間なく密着していることが欠かせません。
赤ちゃんとお母さんとの間に少し隙間があるだけで、その、ほんの数㎝の違いで「乳首が痛い!」になることも珍しくないのです。
赤ちゃんとお母さんが密着するための具体的なポイントは3つあります。
➀母子の間に、赤ちゃんの手が入らないようにする。
前回のコツ③でも同じ話をしましたが、授乳姿勢をとった時に、赤ちゃんの下側の手が母子の間に入り込んで、密着の邪魔をすることがあります。
赤ちゃんの下側の手の位置は、こんな風に工夫するとうまくいくことが多いです。
- 横抱きの場合:お母さんのわきの下に差し込む
- フットボール抱きの場合:お母さんのアンダーバストに差し込む
- タテ抱きの場合:赤ちゃんが「窓にくっついたカエル」のような姿勢になるようにする
そうすれば、
- 赤ちゃんの手が押しつぶされることがない
- 赤ちゃんの手がお母さんの体との間に入って、母子の密着の邪魔になるのを防ぐことができる
と、ラクチンな授乳が実現しやすくなります♪
②おくるみは使わない or かなり薄手のものにする
もう1つ、母子の密着を妨げるものの代表例が「おくるみ」です。
特に冬生まれの赤ちゃんには、「冷えないように」と配慮して、厚手のおくるみで巻いてあげるお母さん・ご家族も多いと思います。
当然の親心だと思いますが、実は厚手のおくるみには、こんなデメリットがあります。
- 単純に、布同士の重なった部分が分厚いので、物理的に母子の密着を妨げることがある。
- 厚手のおくるみは、赤ちゃんの体をキュッと巻くことが難しいので、布がバラけてきてしまって、授乳に集中できないことがある。
- 赤ちゃんの温めすぎは「乳幼児突然死症候群」のリスク因子である。
ですから、授乳時には、おくるみを使わずにエアコンで室温調整をするか、使うとしても薄手のものを使うのがオススメです。
③赤ちゃんのおしり~足を、お母さんに巻き付ける
3つ目のポイントは、「赤ちゃんの下半身を、お母さんの体に巻き付けるようにする」ということ。
「インドの民族衣装のサリーを着るように」
「着物の帯を巻くように」
と、よくお伝えしていますが、それくらいピッタリと!隙間なく!母子が密着する必要があるということなのですね。
肘をうしろに引いて・脇を締めていただくと、実現しやすいです。
ポイントは「赤ちゃんの下半身を」という部分です。
赤ちゃんの頭や首を押さえつけると、赤ちゃんは呼吸がしにくいですし、痛くない授乳のキモである「深い吸着」にするのが難しくなります。
赤ちゃんの上半身、特に首~頭には強く触れずに、そっと手を添える程度で大丈夫なことが多いです。
個別相談をお受けします
こうして記事にできるのは、あくまで一般論なので、「やってみたけどうまくいかない…」「我が家の場合はどうしたらいいの?」という時はご相談くださいね。
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