「授乳が痛い!」のは当たり前のものでも、我慢すべきものでもなく、
「どこか改善の余地があるサイン」
…というお話の第3弾。
前回までの、コツ➀・②についても併せてお読みくださいね。
動画でも解説しています。
授乳で乳首が痛い!から解放される方法③:赤ちゃんの体は、ねじれがない状態にする
まず、こちらの授乳中の2組の親子をみてみましょう。
どちらの親子の授乳姿勢の方が、乳首が痛くなりにくいか分かりますか?
正解は…
左側の親子の授乳姿勢の方が、痛くない授乳にできる可能性が高いです。
注目するのは、「赤ちゃんのおへその向き」。
どこが、どのように違うか比較してみましょう。
- 左側の画像の赤ちゃん
…おへそがお母さんにピッタリくっついている - 右側の画像の赤ちゃん
…おへそが天井の方を向いて、顔だけ乳房に向いている(体がねじれている)
赤ちゃんに限らず、多くのヒトが
「おへそが向いている方向=顔の正面」
にした方がラクチンだと思います。
例えば、仰向けに寝ながら、顔をずっと横向きにしてるのって、疲れるし、首が痛くなるし、大変ですよね?
赤ちゃんも同じです。
画像みぎ側の赤ちゃんのように「おへそは天井向き+顔は横向き(乳房のある向き)」だと、当然のことながら、顔も天井の方に向きたくなります。
おっぱいをくわえたまま、顔が天井の方に向けば、
・吸着が浅くなったり、
・ねじれたりするので、
「乳首が痛い!」の原因になることが多いのです。
だから、「赤ちゃんの体が途中でねじれないように、頭~おしりまでを一直線にすること」が大事なポイントです。
具体的にどう気を付ければ、乳首が痛い!から解放されるか

ポイント➀:赤ちゃんの頭/顔だけでなく、体ごとお母さんの方に向ける
まず1つ目のポイントは、「赤ちゃんの頭/顔だけでなく、体ごとお母さんの方に向ける」ということ。
つまり、赤ちゃんは「横向き寝」の状態になるわけですね。
ポイント②:授乳中の親子を赤ちゃんの背後から見たときに、赤ちゃんの背中~おしり・後頭部が全部見える
適切に➀の状態にできると、授乳風景を赤ちゃんの背後から見たときに
「赤ちゃんの背中~おしりと、後頭部が全部見える」
状態になるはずです。
上記の画像↑の親子は、吸着はちょっと浅そうに見えますが、「赤ちゃんの体の向き」はとてもいいですね(*^-^*)
ポイント③:赤ちゃんの手はお母さんのアンダーバストに!
ポイント➀・②を実際にやると、
「赤ちゃんの下側の手がつぶされて痛そう…かわいそう…」
と感じる人も多いと思います。
赤ちゃんの下側の手の位置は、こんな風に工夫するとうまくいくことが多いです。
- 横抱きの場合:お母さんのわきの下に差し込む
- フットボール抱きの場合:お母さんのアンダーバストに差し込む
- タテ抱きの場合:赤ちゃんが「窓にくっついたカエル」のような姿勢になるようにする
そうすれば、
- 赤ちゃんの手が押しつぶされることがない
- 赤ちゃんの手がお母さんの体との間に入って、母子の密着の邪魔になるのを防ぐことができる
と、ラクチンな授乳が実現しやすくなります♪
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こうして記事にできるのは、あくまで一般論なので、「やってみたけどうまくいかない…」「我が家の場合はどうしたらいいの?」という時はご相談くださいね。
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