SNSでよく見かける投稿に
「ついに生産期に入りましたぁ~!」
のようなものがあります。
「妊娠37週を超えて、『早産』の時期じゃなくなったよ♪」
という文脈で使われてますよね。
ところが、「生産期」と表現している人がいれば、「産生期」と呼んでる人もいるし、「正期産」というコトバも使われます。
教科書的にはどの言い方が正しいか知ってますか?
臨月?生産期?正期産?
まずは、
- 生産期
- 産生期
- 正期産
どれが正しい言い方なのかというと…
実は、「正期産(せいきさん)」が教科書等に書かれている正式な名称です。
「正期産ってどの時期?つまり臨月のこと?」
とよく聞かれますが、これを理解するためには妊娠時期の区分について知っておく必要があります。
妊娠の時期と、その名称(流産、早産、正期産、過期産)
妊娠の時期はこの4つの時期に区分されます。
- 流産:妊娠21週6日までに赤ちゃんが生まれること
- 早産:妊娠22週0日~妊娠36週6日までに赤ちゃんが生まれること
- 正期産:妊娠37週0日~妊娠40週6日までに赤ちゃんが生まれること
- 過期産:妊娠41週0日以降に赤ちゃんが生まれること
意外と知らない方もいらっしゃると思いますが、 そう、「正期産」以外にも、妊娠時期にはちゃんと名前がついてるんです。
「正期産」は、
「赤ちゃんの体が、子宮外生活に順応するための準備ができた時期になったよ♪」
と言い換えることもできますね。
切迫流産、切迫早産は何が違う?
似たような名前で「切迫流産」「切迫早産」というコトバもありますね。
「切迫」というコトバが頭に付くと「~しそう」という意味が加えられます。
つまり「本来はまだ生まれたら困る時期だけど、赤ちゃんが生まれそうな兆候があるよ」という意味で、 切迫流産・切迫早産は病名なのです。
生まれそうな兆候が出現した時期によって、「切迫流産」「切迫早産」と使い分けているんですね。
- 切迫流産: 妊娠21週6日までの時期で、赤ちゃんが生まれそうな兆候がある状態
- 切迫早産: 妊娠22週0日~妊娠36週6日まで の時期で、赤ちゃんが生まれそうな兆候がある状態
じゃあ、臨月とは?
「正期産」よりも、「臨月」の方が一般的で、幅広い年代の方が多様する言い方かもしれませんね。
「臨月と正期産はどう違うの?」
も非常によく聞かれる質問です。
実は、「臨月」は厳密には医学用語ではありません。
出産予定日前の1ヶ月を指して「臨月」と呼ぶのが一般的のようです。
つまり、妊娠36週0日~妊娠39週6日までを指して「臨月=そろそろ生まれる時期」という文脈で使われることが多いようです。
でも医学的には早産は妊娠36週6日までなので、「臨月」に入ったからといって
「もういつでも生まれていい!」
という意味ではないんですよ。
個別相談をお受けします
赤ちゃんの「飲む」「食べる」を中心に、妊娠期~産後まで幅広くご相談をお受けしています。
個別相談には、➀訪問相談(地域は限る)、②ビデオ通話/音声通話相談、③LINEチャット相談があります。