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離乳食準備-必要なコト

補完食・離乳食

今回は、「離乳食準備シリーズ」の2回目、「必要なコト」について。

目次|離乳食準備
  1. 必要なモノ
  2. 必要なコト(食事のための環境づくり)←このページの内容
  3. 買わなくていいモノ

離乳食準備|必要なコト

赤ちゃん・ご家族が安全・快適に離乳食を始めるには、実はモノの準備だけではなく、「環境の準備」がとっても大事です。

モノは買えば済むけれど、環境の準備には時間が掛かることもあるため、「環境の準備」を先行して始めるのがお勧めです。

離乳食準備|必要なコト①:赤ちゃんがまだ食べない内から家族と一緒に食卓につく

「食べる」という行為は自然に身に付くものではなくて、「学習して獲得する技能」と言われています。

つまり食べることが未経験の子どもには、「食べることを学習・練習する機会」を与えてあげないといけない、ということです。

それからまた、「食べる」ということが未経験の赤ちゃんにとって、食べ物はモンスターのようなものと言われています。

見たこともないようなものを急に口に入れるように要求されたら、私たち大人も戸惑うのではないでしょうか。

例えば、長野県などに住んでいる人には馴染みのある「蜂の子の佃煮」。

子どもの頃から食卓に上がっていた方は「おいしそう!」と感じるでしょう。

でも、「蜂の子の佃煮」を一度も見たことのない人の目の前に「今日の夕飯はこれですよ」と出されたら…?

抵抗を感じる人も多いかもしれませんね。

赤ちゃんにとっての離乳食も、この状況と似てるのではないかと思います。

赤ちゃんに食べてもらうために、最初のステップ・欠かすことのできないステップは、
「家族が楽しく食事をしていること」
「それを赤ちゃんも見ていること」
によって
「食べるという行動を学習する機会を得ること」
「赤ちゃんが食べることを楽しい!と感じられるようになること」
です。

赤ちゃんは見て学びますから、「手や食具を使って食べ物を口に運ぶんだな」とか「食べ物は怖いモンスターなんかじゃなくて、口に入れてモグモグすると、なんだか楽しいらしい」とか感じてもらえるようにしたいのです。

ですから、首が徐々に座ってくる頃(個人差がありますが概ね生後3~4ヵ月頃)になって、大人の太ももの上で抱くと10~15分程度食卓の方を向いていられるようになったら、体調やご機嫌の良い時は赤ちゃんも一緒に食卓を囲めるといいですね。

赤ちゃんが食べない時期から一緒に食卓につく

離乳食準備|必要なコト②:食事中のテレビ・スマホ等は使用しない習慣をつける

赤ちゃんも一緒に食卓につくということは、「家族が『食事を』楽しんでいる場面を赤ちゃんに見せて、食べることを学び始める」ということです。

1人はテレビを見ながら食べていて、もう1人はスマホ片手に食べていて…
という状況だと、赤ちゃんは食事よりもテレビやスマホの方が気になってしまう可能性があります。

長年のクセになっている「食事+ガジェット視聴」を手放すのは大変に感じる方もいるかもしれませんが、赤ちゃんが食べることを楽しいと感じながら学習していくために大事なポイントです。

離乳食準備|必要なコト③:テーブル・リビングを片付ける

「食べる」という新しいことに向き合あって、食べる技能を学習していくには、お食事に集中できる環境が大事と言われています。

赤ちゃんが座る位置を考えて、赤ちゃんが「触ってみたい!」と思うようなものが視界に入らないように「環境を作る」ということも、地味だけどとても大事です。

例えば、こんなものがダイニングテーブルに乗ったまま食事しているご家庭は多いのではないでしょうか。

赤ちゃんの視界に入らないように
  • リモコン
  • スマホ、タブレット
  • おもちゃ、絵本
  • 調味料類
  • 筆記用具、書類
  • デジタルフォトフレーム
  • メガネ  等々

食べることがごく当たり前になっている大人にしてみれば「なんでそんな細かいことを…」と感じるかもしれませんが、複数のことを同時に考えたり行ったりすることのできない小さな子どもは、「食事から気が散るものをなくす」だけで落ち着いて食卓につけるようになることもあります。

例えば保育施設のお昼ごはんの時間では、オモチャの収納スペースに布を覆いかぶせるなどして、物理的に子どもの視界にオモチャが入らないように工夫している施設が多いそうです。

ご家庭においても、片づけられないものについては、大判のバスタオルやシーツを掛けて隠すのも有効です。

離乳食準備|食べるための環境づくりには手間・時間がかかる

普段から整理整頓された住環境で、会話を楽しみながら食事をしているご家庭であれば、「離乳食のための環境づくり」については何もすることがないかもしれません。

しかしながら、今回お話ししたようなことは、ネット上の情報でも、行政が行う離乳食教室などでもあまり語られることがなく、いざ離乳食を開始してから

「全然食べない…」
「食事どころか、そもそも食卓につくだけで毎回挌闘で、もう食事時間が憂鬱…」

となった方が、やっとの思いで相談先を見つけて(赤ちゃんの食行動について相談できるところがあまりにも少ないので)、後手になりながら情報を得る、というのがよくあるパターンです。

今回ご紹介したことは、どれも準備にそれなりの手間と時間はかかりますが、経済的負担なくできることばかりです。

これから離乳食を始める方も、すでに始めて困ったことがある方も、最初の取っ掛かりとして「環境づくり」も大事に扱っていただけたらと思います。

離乳食のご相談も承ります

助産院というと「おっぱいが痛くなったら相談するところ」というイメージの方も多いのですが、赤ちゃんのお食事の相談も承っています。

  • 離乳食開始に向けて、詳しい準備について相談したい
  • 離乳食スタートしたけど、今の状況に心配がある
  • 全然食べてくれないように感じて心配

等の場合も、お気軽にご相談ください。

離乳食相談の場合は、普段お食事をする場所や、食事風景をスマホで動画撮影していただいてご相談いただきますので、実生活の中でのポイントをお伝えすることができます。

訪問エリア・ご相談料金などについては、トップページでご案内しています。

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ばおばぶ助産院 
助産師 水野由香子

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