魚をほぐさないで!
先日の夕飯はホッケの干物だったのですが、9歳の子どものために太い骨を外そうとすると「魚をほぐさないで!」と強いリクエスト。
焼き魚を食べる時に、父親が骨も皮も全部取って、食べやすい一口サイズにバラバラにほぐすことがあったのですが、それをしてほしくなかった様子。
(9歳の子に対して一口サイズでの提供は過保護なので、私としてもやめてほしいと常々思って伝えてはいましたが…)
なんとなく気持ちは分かる気がしながらも理由を聞いてみると、「だって、『この辺は脂が乗ってておいしいところ♪』って自分で見ながら食べた方がおいしいもん!」と。
離乳食期から「自分で!」の赤ちゃんだった
彼女の意見を聞いていて強烈に離乳食期のことを思い出しました。
思い返せば、生後6~7ヵ月のお座りもやっとの時期から、「とにかく自分で食べたいの!」が強い赤ちゃんでした。
そしてペーストをまったく受け付ない…
何とか口に運べても「おぇ~!」っとえずいてしまって、ほとんど食べてくれた記憶がありません。
そんな「食べない赤ちゃん」の代表格のような子でしたが、ある日突然、私がリビングのフロアに座ってスティックパンを食べていると、少し離れたところから一生懸命ずりばいしてきて、私の口と反対側のスティックパンにパクリ!と食らいついてきたのです…!
このエピソードが、その後の食事を進めていく上で大きな転換点となりました。
当時は「赤ちゃん主導の離乳食:BLW」のことをまだ知らなかったですが、その日から手探りで「今の我が子の発達から考えて安全に食べられそうな手づかみ食べできるもの」を探す日々が始まりました。
そうして「自分の目と手を使って、調べながら・楽しみながら食べる」という機会を持ったことによって、少しずつ食べられるものが増え、食べる量も増えていきました。
「自分でよく調べてから食べたい」という赤ちゃんもいる
この体験をしてから、改めて離乳食期のお子さんやその親御さんたちに対峙してみると、ムスメと似たようなキャラクターの赤ちゃんがけっこうたくさんいることに気づきました。
少なくとも、珍しい存在では全然なさそうです。
「自分で調べながら・楽しみながら、部位による味の違いを感じながら食べたい」というのは大人も子どもも同じなのかもしれません。
まだ食べる技能を獲得できていなくて、上手に食べられない赤ちゃんであっても、その欲求だけは一人前!ということもあるようです。
「自分で!」を大事にする離乳食の進め方
そんな本人の気持ちを尊重した食卓にできると、食べる子どもも、食事を提供する親も、ストレスが少なくて済むかもしれません。
「そろそろ離乳食の時期だけど、どうやって始めればいいのかな」
「離乳食を始めてみたけど期待するほどには食べてくれなくて、今のやり方でいいか心配…」
という時には、離乳食についての両親学級や、お食事時間に合わせて訪問させていただいてご相談を承る訪問相談、食事の様子を動画撮影していただいてからご相談を承るZoom相談をご活用いただけます。
お気軽にお問い合わせくださいね。