「授乳の時に乳首が痛い!」
「乳首が切れて流血!」
は当たり前ではありません。
というお話の第2弾。
前回のコツ➀の続きです。
動画でサクッと見たい方はこちらからどうぞ!
授乳で乳首が痛い!から解放される方法②:お母さんが前かがみにならないように高さ調節する
「授乳で乳首や背中・肩が痛い!」
とおっしゃる方の授乳姿勢は、こんな風に↓前かがみ姿勢になっていることが多いです。
こういう高さの足りない授乳姿勢では、こんなことが起こりやすいです。
- お母さんの腕の力で赤ちゃんを持ち上げて授乳しているので、授乳時間が長くなると腕の力が抜けてきて、浅い吸着になりやすい。
→乳首が痛い/傷になる、一度に飲み取れる母乳量が少ないので授乳頻度が上がる。 - 首や背中、腕への負担が大きくて、お母さんの体がバキバキになる。
だから、お母さんが頑張らなくても、自然に赤ちゃんのお顔が乳頭・乳輪付近にくるように高さ調整することが大事なんです。
お母さんが頑張らないで、自然に赤ちゃんのお顔が乳頭・乳輪にくるようにするための方法は、大きく分けて2つあります。
➀高め&硬めの授乳クッションを使う
まず1つは、「適切な姿勢で、適切な授乳クッションを使う」という選択肢です。
「授乳クッションは使っているけど、腕の力がないと赤ちゃんが乳頭・乳輪付近に届かない」
という方は、次のいずれかの状況のことが多いです。
- 授乳クッションが低すぎる
- 授乳クッションが柔らかすぎて、赤ちゃんがクッションに沈み込んでいる
- お母さんが座っている椅子の高さが合っていなくて、つま先立ちになってしまっている。
(つま先立ちになることで、高さ調節しようとしている)
こうならないように、例えばこんな工夫ができます。
- 古雑誌を束ねたものを「足台」に使って、足の裏全体が床に接地するようにする。
- 2つ折りにした座布団を重ねて紐で結ぶなど、硬めの素材で授乳クッションを作る。
- 1つで高さが出て&赤ちゃんが沈み込まない高さの授乳クッションを購入する。
(「授乳クッション 高さがある」で検索するとイロイロ出てきます)
②リクライニング姿勢で授乳する
もう1つが、「ちゃんと座ることをやめて、リクライニング姿勢になる」という選択肢。
「リクライニング授乳」はあまり一般的ではないと思いますので、見聞きしたことがない方は、実際のリクライニング授乳の動画をご覧ください。
お母さんが後ろにもたれかかる「リクライニング姿勢」には、こんなメリットがあります。
- 腕の力を使わなくても、重力で赤ちゃんと密着することができるため、そもそも授乳クッションが必要ない。
- 腕の力で赤ちゃんをホールドしなくても、重力がお母さんと赤ちゃんを密着させてくれるので、腕もラクチンだし、深い吸着も実現しやすい
- お母さんが前かがみにならない(なれない)ので、背中や首がラクチン
リクライニングの角度など細かい決まりは何もなくて、お母さんと赤ちゃんの2人がラクチンで、しっくりくる角度を「模索」していくことになります。
「実際にご自宅にあるもの・場所どのように組み合わせたらうまくリクライニング授乳ができるか」組み合わせを色々試す必要があるかもしれないので、「しっくり」くるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、一度習得できるとすっごくラクチンなのでオススメです。
自分でやってみてもうまくいかない時には、リクライニング授乳のこともよく知っている支援者に相談した方がスムーズかもしれませんね。
個別相談をお受けします
こうして記事にできるのは、あくまで一般論なので、「やってみたけどうまくいかない…」「我が家の場合はどうしたらいいの?」という時はご相談くださいね。
個別相談には、➀訪問相談(地域は限る)、②Zoom相談、③LINEチャット相談があります。