乳頭が大きいのが原因で授乳が難しい時
赤ちゃんの口の大きさよりも乳頭の大きさの方が大きかったり、赤ちゃんの口の奥行よりも乳頭の長さの方が長かったりして、物理的に、深くくわえさせることができない💦
こういう場合は、母乳育児や混合栄養はできないの?
あきらめないといけない?
と聞かれる事もありますが、そんなことはないです。
軌道に乗るまで、人よりもちょっと長い期間と、周囲の人からのサポートは必要ですが、見通しとサポートが得られることで、赤ちゃんに母乳をあげ続けることができる親子も多いです。
こうすれば、どんなケースでも解決できる!
という、たった1つの解決法は残念ながらないですが、いくつか選択肢はあるのでそれをご紹介してみますね。
乳頭が大きくて授乳が困難-対策➀
基本的な対策1つ目。
リラックスしてラクチンな姿勢で、赤ちゃんを抱いたり、適切にくわえさせたりできているか今一度カクニンする。
これは地味だけど、かなり大事!
こちらの動画が、実際の授乳場面を使ってコツを解説していてわかりやすいので、参考にしてみてくださいね。
乳頭が大きくて授乳が困難-対策②
2つ目の基本対策。
赤ちゃんのお口が、ママの乳頭・乳輪に深く吸着できるくらい大きくなるまで、搾乳をして母乳分泌を維持する。
対策➀の授乳姿勢や吸い付かせ方を見直しも、
物理的に深い吸着はムリ!
という場合は、母乳分泌が減ったり止まったりしないように搾乳をしつつ、搾乳した母乳を赤ちゃんに与えて
「赤ちゃんのお口が大きくなるまで待つ」
という選択肢もあります。
赤ちゃんの大きさ、ママの乳頭・乳輪の形や大きさによっても異なるので一概には言えないですが、生後2ヵ月後半~生後3ヶ月頃まで待つ必要がある場合が多いです。
乳頭が大きくて授乳が困難-対策③
3つ目の基本的な対策。
赤ちゃんのお口が大きくなるまで育つのを待つ間に「乳頭混乱*」にならないように気を付ける。
赤ちゃんが哺乳瓶での飲み方に慣れてしまって、乳房から直接飲むのをイヤがってしまう状況のこと。
乳頭混乱を防ぐための基本的な対策としては、以下のようなものがあります。
- できるだけ哺乳瓶、人工乳首を使わない。
生まれたばかりの赤ちゃんでも小さいカップで飲ませることができます。 - もし哺乳瓶を使わざるを得ないなら「咀嚼型乳首」を選ぶとベターかもしれない。
(科学的な根拠があるわけではなく個人的感覚として) - 哺乳瓶で授乳する場合は「大きな口を開けてから乳首を口に入れる」ようにする。
- 母子にとって負担にならない範囲で時々、直母トライする。
乳頭が大きくて授乳が困難-対策④
4つ目の対策。
周囲の人は、ママができるだけ自分の身の回りのことと、赤ちゃんのお世話以外のことをしなくていいように、サポートする。
そして、
「よくやってるね」
「いつもたくさん頑張ってるね」
と、ねぎらう。
直母や搾乳はママにしかできませんが、
- 授乳前に赤ちゃんのオムツ交換をしてママのところに連れていく
- 授乳後に寝かしつける
など、授乳前後の動きはママ以外の人もできます。
「ママは座っておっぱい出せばいいだけ」の状態を作ってあげられると、ずいぶんラクに過ごせると思います。
なにより、産後のお母さんが「いたわられて、大事にされてる」と実感できることが、産後のメンタルにも、母乳育児を続けるためにも大事なことです。
個別相談をお受けします
授乳や離乳食のお困りごと、ご心配、トラブルについての個別相談を承っています。
個別相談には、➀訪問相談(地域は限る)、②Zoom相談、③LINEチャット相談があります。