ミルクの量は「缶の表示通り」じゃなくて大丈夫!
ミルク缶の裏に書かれている目安量を見て、赤ちゃんが飲んでいる量が多かったり、少なかったりすると不安になりますよね。
ご相談をお受けするほとんどのケースは、「ミルク缶に書かれている目安量より、少ない量しか飲めないけど大丈夫…?」というパターン。
経験上、まったく問題ないケースが大半です。
ミルク缶の目安は「大柄な子」に合わせている?
私たち大人も、同じような食生活をしているにも関わらず、体型をキープする人もいれば、瘦せていく人もいれば、太っていく人もいますよね。
体重が違うから、基礎代謝量が違うから…等々、複数の要因が関連しているのだと思いますが、赤ちゃんも同じです。
だから、
「『ミルク缶に書かれている目安量=よりたくさん飲まないと体重が順調に増えない赤ちゃんバージョン』だと思ってくださいね。」
とお伝えしています。
飲んでいる「その時」には、最適なミルク量は誰にも分らない
じゃあ、どうやって我が子にとって適切なミルク量を決めるのか?
スバっと答えを知りたいところではありますが…
実は、「ミルクを準備して飲ませる『その瞬間』には、適切な量は誰にも分らない」のです。
産院や小児科で「〇mlを〇回飲ませてください」と言われたことがある人は多いと思いますが、誤解を恐れずに言えば、あれは「経験に基づくカン」であって、後から振り返ってみると、実は多すぎたり少なすぎたりすることがよくあります。
「振り返って評価→軌道修正」でミルク量は決める
「今の」「我が子」に最適なミルク量を決めるには、
- この1-2週間を振り返って
- 体重増加が順調か(速すぎたり遅すぎたりしないか)
- 排泄(おしっこ・ウンチの出方)が順調か
- 普段お世話している人から見て赤ちゃんが元気そうに見えるか
- 発達が月齢相当か
などを総合的にとらえて判断します。
この判断によって体重の増えるスピードが速すぎたり遅すぎたりしたら、
「ミルクの量を調整→1-2週間後に再評価→ミルク量を再調整」
と、授乳期間中ずーっと「振り返って・評価して・軌道修正」を繰り返していくしかないのです。
「飲ませる前に正解の量を知ることはできない」
と腹をすえる必要があります。
毎回同じ量じゃなくてOK!「24時間のトータル」で考える
- ミルクは定時で飲ませないといけない
- ミルクは3時間以上あけないと与えてはいけない
- 毎回同じ量のミルクを与えた方がよい
と考えて、まじめに丁寧に取り組まれる方も多いのですが…
原則的に「ミルク量は24時間単位」で考えればOKです。
つまり「我が子にとって必要(と思われる)哺乳量が24時間で飲めていればよくて、その内訳は基本的に自由」ということ。
例えば、よくあるのは、
「18時~0時は1~2時間毎にちょこちょこ飲むけど、0時~5時はまったくミルクを飲まない」
のようなケース。
毎回同じ量のミルクを飲まなくても、24時間のトータルで、ざっくり目安量(先述した「振り返って→評価して→軌道修正」で導き出した目安量)が飲めていれば大丈夫です。
混合栄養でもやり方は一緒!
混合栄養の場合は「今飲んだ母乳の量がはっきり分からない」ために、より複雑に感じるかもしれませんが、ミルク量の決め方は、先述したやり方とまったく同じです。
「この1-2週間を振り返ってミルクの量を調整→1-2週間後に再評価→ミルク量を再調整」
を繰り返し、ママが希望する「母乳-ミルクバランス」を目指していきます。
基本的に1回1回の母乳量を把握する必要はありません。
母乳でもミルクでも「1回に何ml飲めたか」にはあまり着目しすぎず、あくまでも「この1-2週間程度を振り返って体重増加・排泄状況などがいい感じか?」で判断します。
個別の判断は相談を!
ここに書いている内容は、あくまで一般的な傾向としてのお話です。
すべての親子に当てはまるわけではないため、
「我が家の場合はどうしたらいいんだろう?」
と感じたら、できるだけ早く専門家に相談してくださいね。
もちろん、当助産院でも個別相談を承ります。

