子ども偏食少食ネットワーク(IFNetA)認定の、「子ども摂食エキスパートアドバイザー」の資格を持つ助産師が主催する、オンデマンド離乳食講座(約65分)です。
Googleドライブで2週間、ファイルを共有しますので、その期間内でしたらお好きなタイミングで受講していただくことができます。
(オンデマンド講座の受講には、Gメールアドレスが必要です)
「これから離乳食を始める方」も、「少し前に始めてみたものの困っていることがある方」も、どちらの方もどうぞ!
受講料金
¥3,000(クレジットカード or PayPay)
オンデマンド講座を利用すると、個別相談の半額以下で同内容を受講していただけます!
【個別相談の料金】
・訪問相談:¥8,000(初診・60分)
・ビデオ通話相談:¥7,000(初診・60分)
- 動画ファイル(約65分)への2週間アクセス
- 配布資料ファイルへの2週間アクセス
- 申込みされたご本人・同居のご家族が、上記1・2にアクセスできます。
利用方法
- 申込みフォームを入力・送信する。
- 申込みフォーム内にある支払いリンクを使用して支払い手続きをする。
- 申込みフォーム送信後、当助産院のGoogleアカウントから動画ファイル・配布資料ファイルをGoogleドライブで共有します。
- 動画ファイル・配布資料ファイルは、申込みフォーム送信後、原則的に24時間以内に共有します。
万が一、24時間以内にファイル共有がされない場合は、お手数ですがお問い合わせください。 - 動画ファイル・配布資料ファイルには、共有開始後2週間、アクセスすることができます。
期間内でしたら、お好きなタイミングで何回でも視聴することができます。 - オンデマンド講座受講後、あるいは離乳食開始後に疑問点・困ったこと・心配なことなどがありましたら、「訪問相談・産後ケア」or「ビデオ通話相談」をご予約下さい。
(市の産後ケアを利用中で、水野が担当の方は、引き続き市の産後ケアとして相談を承ることができます)
講座内容
「離乳食で行き詰まってイライラ・ガッカリしない」ために、超基本&重要なポイントを盛り込んだ講座内容になっています。
- 離乳食スタート前の準備
- いつからスタートするのがベスト?
- イライラ離乳食にならない、8個のポイント
- どうやって始める?どうやって進める?
- 何を食べる?|一般的な離乳食は薄すぎる!
- 不足しやすい栄養素
- 避けた方が良い食べ物・形態
- まとめ
後述するように、自治体の離乳食講座・市販されている離乳食本などは情報が古かったり、個別性が考慮されていなかったりすることがあります。
また、「この食材は〇ヶ月になったら」「この食材を〇グラム」のように「細かな決まりがたくさんある」と教えられることもあるようです。
たくさんの決まりごとに基づいた進め方マニュアルがあると、細かなことを考えなくてラクチンではありますが…
でもいざ離乳食を始めてみると、「細く狭い王道(とされている道)」に乗ることができない親子もそれなりに多くいて、実際にたくさんの相談が寄せられています。
どんな個性を持ったお子さんであっても、「行き詰まって打つ手がまったくない!」という事態に陥ることがないように考えた講座内容になっています。
離乳食講座を開講した経緯
自治体の離乳食講座があるのに、なぜわざわざイチ助産院主催で離乳食講座をするのか…
理由は3つあります。
離乳食講座を開講した理由①:相談ニーズが高いから
1つ目の理由は簡単で、「相談する方がとても多いから!」です。
自治体の訪問型産後ケアが生後1年まで利用できるようになったことで、特にここ数年、離乳食のご相談をいただくことが格段に増えました。
体感的には授乳相談と同じくらいか、もしかしたらそれ以上の相談ニーズがあるように感じています。
私たち助産師は、その教育課程において専門的に離乳食のことを学ぶわけではありませんが、地域で助産院を開業してから、病院勤務時代には受けることがほとんどなかった離乳食の相談のご要望が多いことに気づき、「補完食」についての勉強をするようになりました。
前述のように、自治体の産後ケア普及によって離乳食相談のニーズがますます高まっているように感じていたところに、補完食の知識だけでは解決できない課題がたくさんあることを感じ、「もっときちんと子どもの食事のことを体系的に学んで、根拠に基づいたお手伝いがしたい」を考えるようになりました。
そんな折に、アメリカで開講されている教育プログラム「SOS Approach to Feeding」を修了した日本人小児科医が監修する、子ども偏食少食ネットワーク(IFNetA)という団体が2023年に立ち上がったことを知り、そこでの講座受講・勉強を重ねて「子ども摂食エキスパートアドバイザー」の認定を受けるに至りました。
そこで得た知見・テクニックによって、離乳食を進めていく上で様々な課題に直面しても、バリエーション豊かなアプローチで突破口を見つけやすくなりましたし、何より「困る前にできること」が本当にたくさんあることを知ることができました。
今までは「訪問相談・産後ケア」「ビデオ通話相談」などで個別相談に応じるのみの対応をしてきましたが、もっと多くの親子に、楽しく食卓を囲むためのポイントをお伝えしたいと考え、このオンデマンド講座を開講しました。
離乳食講座を開講した理由②:現状では適切な情報の入手が難しいから
「離乳食は10倍粥を小さじ1杯から」…
自治体の離乳食講座でこのように教えているところもありますし、市販の離乳食本にもごく普通に書かれていることがありますから、どこかで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
でも実はこれ、「母乳やミルクだけでは足りなくなるエネルギーや栄養素を摂取する」という離乳食の目的から考えると、あまり理にかなっていない進め方なんです。
母乳やミルクと同じくらいの濃さの離乳食にするには、5倍粥程度の濃さ(スプーンを傾けてもこぼれないくらいの硬さ)が必要と言われています。
乳汁以外のものに慣れるために、短期間10倍粥を使うことはあっても良いと思いますが、母乳やミルクよりもうんと薄い10倍粥を何週間も与え続けるのは、「授乳だけで足りなくなるエネルギーや栄養素を摂取する」にはあまりに効率が悪いわけですね。
厚生労働省が出している「授乳・離乳の支援ガイド」にも、「離乳食は10倍粥から始めましょう」とは書かれていません。
10倍粥や7倍粥と言われはじめたのは昭和38年(1958年)の「離乳基本案」からで、 昭和55年(1980年)の「離乳の基本」以降は「つぶしがゆ」に変えられています。
「離乳食は10倍粥から」という情報は、実に60年以上も前の情報なんですね。
それからまた、「手づかみ食べは生後9ヶ月頃から」というのもよく教えられる/書かれている内容の1つですが、実はこれも、あまり適切ではない可能性があります。
そもそも「おもちゃを手づかみして口に持っていく」という行為は、生後5ヶ月前後になれば多くの赤ちゃんがすることができると言われています。
ですから、おもちゃを食べ物に持ち替えれば、離乳食を始めて間もない赤ちゃんも「手づかみ食べっぽいこと(実際には最初は食べるには至らないで、食材をカジカジ・なめなめするだけ)」はすることができます。
また、生後9ヶ月頃というと、ちょうど人見知り・後追いが始まる時期で、簡単に言うと「赤ちゃんが怖がりになりやすい時期」と重なりますので、今まで見たことも触ったこともない食材をこの時期に初めて「さぁどうぞ!」と目の前に置いても、手を伸ばしてくれないことがあります。
このように、巷にあふれる情報の中には、あまり適切とは言えない可能性のある情報が含まれます。
「離乳食で困り果てて、状況が複雑になってしまう前に、できるだけ早いタイミングで適切な情報にアクセスする機会を作りたい」と考えてこの講座を開講しました。
離乳食講座を開講した理由③:多すぎる情報の中から「大事な基本情報」にたどり着くのが難しいから
ネットやSNSで調べると、あまりにも情報が多すぎるためか、「情報収集はしてみたけど、結局いつから・何を・どうすればいいのか分からない」とおっしゃる方が多いです。
企業は、自社の製品や広告主の製品を購入してもらうために、様々な記事をリリースしています。
真面目にそういった記事を読んでいると、購入すべきものがたくさんあるように感じて混乱してくることもあるでしょうし、矛盾するように感じる情報をどう扱えばいいか戸惑うこともあると思います。
また、そういった膨大な情報の海に「大事な基本情報」が埋もれてしまっているために、かなり初歩的なことが原因でつまづいてしまう親子も多いです。
反対に言えば、ほんのちょっとした工夫をするだけで、格段に楽しく食べることができるようになる親子も多いのです。
この「ほんのちょっとした工夫」は必ずしも特別な製品を必要としないことも多く、純粋に知恵だけで突破口が開くこともあります。
ネットの情報の海に埋もれがちな、「モノを売ることには繋がりにくい情報」「でも大事な基本情報」を整理してお伝えできる場を作りたい!と考えてこの講座を開講しました。
お問合せ先
何かご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ばおばぶ助産院
助産師 水野由香子
LINE:https://lin.ee/ubb8nqG
メール:baobabu.josanin@gmail.com
